乗馬の基本や豆知識をまとめました。もちろん、乗馬前には基本的な操作や注意事項などをインストラクターが説明いたしますが、こちらをお読みいただいて、あらかじめイメージしておくと良いでしょう。
乗馬の準備
頭絡
馬の頭には、騎乗者の意思を伝えるための道具『頭絡(とうらく)』を付けます。これにより方向転換や停止の指示を伝えます。
鞍
『鞍(くら)』は騎乗者と馬をつなぐ大切なものです。馬の背に乗る時は、鐙(あぶみ)に足をかけてまたがります。鐙の長さを自分の足の長さに合わせて騎乗します。馬の背に乗ってからブーツの縫い目あたりに鐙がくるように、鐙革(あぶみがわ)で調節します。
騎乗者の準備
乗馬の服装は、専用のウエアじゃなくてもOK! 動きやすく柔らかい素材で、汚れてもよい服をお持ちください。
頭を振っても動かないサイズをお選びください。
大きすぎないサイズをお選びください。
乗馬ブーツ、またはチャップスを着用します。
乗馬クラブにはレンタルの用意もありますが、長く続ける方には、ご自身の道具としてご用意いただくのをおすすめします。フィット感も重要ですので必ず試着してからご購入されることをオススメいたします。
馬に接するときの注意
馬の性質はおとなしく、人間によく慣れます。しかし、想像以上に繊細な動物でもあります。
草食動物である馬は、外敵から逃げることで生き延びてきました。そのため、視覚・聴覚・嗅覚がよく発達しています。
- 初めて見るもの
- 急に動くもの
- 慣れない臭い
- 大きな音
- 慣れない音
以上のようなことにとても敏感です。
馬は“蹴飛ばす”というイメージがあるかもしれませんが、人を含めた他の動物に対して決して攻撃的ではありません。噛む・蹴るといった行動は、不安の結果生じたものです。
馬のそばに近寄る時は、ゆっくり「オーラ、オーラ」と声をかけ、馬が人に注意をむけて落ち着いている様子を確認してからそばに寄ります。怖々と近づくと馬も不安になってしまいます。
クラブの馬たちは、よく人に懐いていますので心配はいりません。まずはゆっくりと堂々とした態度で馬の頸をなでてあげてください。
- 馬に近づくときは、名前を呼ぶなど注意を促してから近づきます。
- 馬のそばでは、大きなアクションをしないでください。
- 馬は反射的に虫を払ったり、蹄で体を掻いたりすることがあります。そばに立つときは指示された位置を守り、馬の真正面や後ろへは立たないでください。
- 騎乗中にタオルやハンカチなどを落とさないようにご注意ください。
馬の乗り方
馬にまたがることを乗馬といい、馬から下りることを下馬といいます。基本的に乗馬と下馬は馬の左側から行います。
乗馬の手順
- 馬の左肩横に立つ
- 左手で手綱と馬のタテガミをつかむ
- 左足を鐙(あぶみ)にかける
- 右足で地面を蹴ると同時に、右手で鞍の後橋(こうきょう)をつかみ体を持ち上げる
- 右手を前橋(ぜんきょう)へ移し体を支える
- 静かに鞍へ座る
- 右足も鐙へかける
- 右鐙から右足をぬく
- 左手で手綱とタテガミ、右手は鞍の前橋に置く
- 右足は馬の尻の上を越えて、右手は後橋に移動
- 馬の左側で両足をそろえ
- お腹を鞍の上におき
- 左鐙をぬいて両足をそろえ
- ゆっくりすべりおりる
- 手綱は放さないでください